Interview【後編】
TOHNE 宮田周子さん
Interview後編ではTOHNE宮田周子さんに今回制作頂いた2nd collectionの4デザインの紹介、デザインに込めた想い、TOHNEや宮田さんご自身の今後の展望についてお伺いしました。

今回デザイン頂いた4作品の特徴を教えてください
4種のデザインを制作させていただいたのですが、TOHNEを象徴してくれそうなアイコン的なデザインを中心に考え、質感の再現にも拘りました。
もちろんそのままで楽しんでいただいてもいいですし、マニキュアのマットコート等で仕上げのアレンジを加えていただくと、また雰囲気が変わると思っています。私自身が好きっていうのもあるんですけど、私のサロンは本当にマットデザインのイメージが強くて、「マットネイルのお店ですよね」と言われることもあるくらいなんです。今回のシールもマットコートなどでのアレンジも楽しんでいただけたら嬉しいですね。
HAND 2作品

205 trait
クリアベースに遊び心のある有機的なワイドラインと、無機質なオブジェクトパーツが面白い異素材のコンビネーション。スモーキーなグリーンは片手にまとめて左右非対称のバランスにも。
こちらのデザインは、遊び度の高い、クリアがメインのデザインです。先ほどもあったようにTOHNEではマットネイルのデザインを多く発信していて、特に個人的にマットクリアという質感が好きです。ジェルをしているのに、あえて素爪感を出すみたいな、そういう贅沢さが私はすごく好きで。こちらもポリッシュのマットのコーティングなどでアレンジしてもらったりとか、ご自身で配置を変えると印象が変わったりとか、カスタマイズしやすいデザインになっているかなと思います。片手を単色でまとめて左右非対称にしたり。日常的にモノトーンコーディネートのお洋服が好きなお客様も多いのですが、そんなモードなファッションにも合わせていただけたら嬉しいですね。

206 lithe
シアーブルーに赤ラインのアクセントカラー。コントラストのある配色バランスも、透明度の高いブルーが手元に優しく馴染み、赤ラインを引き立てます。
こちらのデザインは、TOHNEでもすごく人気のデザインで、配色にこだわっています。割とコントラストがあるお色の組み合わせなんですけど、透明度も高く肌にも馴染みやすい色味に仕上がっています。色々なシチュエーションのお洋服にも合わせやすいデザインになっているので、いつもネイルはシンプルにベージュトーンが多いという方なども取り入れやすいのではないかなと思います。
曲線のバランスが楽しいデザインです。
FOOT 2作品

207 unevenness
モノトーンにまとめた不揃いな斑点模様。足元に映えるホワイトは、ワントーンでオールホワイト、バイカラー、3色ミックスなど組み合わせ方で異なる雰囲気に。
こちらのデザインは不揃いな柄を入れているんですけど、筆で描くのではなく、ハンコのように色をプレスして作っている柄になっていて、その場でつくる「一期一会みたいな形」にちょっと特別感を感じるというか。フットの白ってすごく映えるので、全指真っ白のワントーンで組み合わせて頂くのもお勧めですし、配色でベージュとグレーの差し色を入れつつ遊んでいただけたら嬉しいですね。普段フットをしない方やサロンでハンドのみをされる方でも、シールだと取り入れやすいので多くの方に楽しんでもらいたいです。

208 slow
赤茶色からチャコールのゆるやかなグラデーション。うっすら覗くグリッターの粒感が重厚感のある印象に。
こちらのデザインは4種類の中で一番重厚感があって、グッと大人っぽい印象です。さり気なく仕込んだ品のあるグリッターによって、渋めのデザインに華やかさを感じられる仕上がりになっていると思います。こちらもマットアレンジを推奨したいデザインです。マットアレンジを加えていただくと、グリッターの粒の質感が変化して、より「鈍さ」とか「重厚感」を楽しめるかなと思っています。こちらも色にもすごくこだわったデザインですね。
今後のTOHNE/宮田さんの展望についてお聞かせください
現時点では、お店の拡大や店舗展開をするということは考えていません。拘りが行き届く環境下で、自分が単純に「かっこいい」と思うものをTOHNEとして作っていきたいというのが一番ですかね。私のデザインを好きだとおっしゃっていただける、TOHNEのデザインや世界観を好きだとおっしゃっていただける方が、これからも新しいデザイン等を楽しみにしていただけるように、自分らしい、TOHNEらしいものを作り続けていきたいなと思っています。